2013年2月27日水曜日

51S-1用プリセレクターの作成② 中波用プリセレ

 
上の写真はプリセレクター内部です。右はしに長波用LPF、その他並四コイル、トロイダルコイル大きいものが中波ハイバンド用、小さいものが短波ローバンド用。

中波用プリセレクター

前作の中波コンバーターでは並四コイルの複同調で1000kHz以下は非常にシャープなバンドパス特性を示していましたが高い周波数帯、特に1500kHz以上はブロードな特性でした。使用上は特に問題はなかったのですが、どうせ作るならシャープな特性にしたくなります。

中波帯をローバンド(420kHz-1300kHz)とハイバンド(1000kHz-3000kHz)と二つに分け、それぞれの低い周波数側を使用することでで中波帯全体にわたりシャープなバンドパス特性を得るように設計しました。

中波ローバンドは前回と同じくアサヒ通信の並四コイルを使用し、中波ハイバンドは430pFのバリコンでの最低同調周波数1000kHzを考えて58.8uHを狙い、アミドン社のトロイダルコア T106-#2に0.5mmのホルマル線を66回巻き、タップはGNDから2回巻きの位置で出しました。複同調の結合ですが、前作と同じく20pFのトリマーで調整できるようにしました。狙い通りローバンドは0.42MHz-1.3MHz、ハイバンドは1MHz-3MHzをカバーできました。
 
特性については上図に示します。中波帯ローバンドは以前と同じくシャープな特性で帯域外の減衰もかなり深く100kHzスペースで40-60dB、損失は500kHzで8.2dB。中波ハイバンドもシャープな特性ではあるのですが帯域外減衰が甘く20-30dB、損失は1500kHzで8.4dBです。

TPMWの微弱な信号を狙うには損失が大きく感度不足で、以前作製した2SK125をパラレル接続したゲート接地のプリアンプ(利得約12dB)を使用してやっとIC-R75やAR7030PLUSでプリアンプを使用しない状態と同じ程度の感度となります。

続き→51S-1用プリセレクターの作成③ 短波用プリセレ

「Wコールがききたくて」総合索引へ

0 件のコメント:

コメントを投稿